平均を求めてみよう データはゲーム機の販売台数だ( ̄▽ ̄)」

フリースクール

中等部の生徒担当授業

6/1(水) 中等部で生徒担当授業をやりました。
今日は中2の生徒です。
私はこの生徒が初等部にいたころから担当していて、
昨年中等部に進学したときは授業についていけない様子が多々見えて、心配していました。

でも、1年経つと成長するんですね。
知識が増えたことはもちろんですが、
ひとりで落ち着いて授業をしている姿がとても大きく見えました。

授業頑張れ!!

今日のテーマは「平均が求められるか?!」です。

今朝、慌てて調べて準備したそうです(^^;

まずは平均の求め方を復習です。
5人の体重を例に、計算していきます。

Aさん51㎏、Bさん59㎏、Cさん49㎏、Dさん70㎏、Eさん55㎏
みんなの体重を足すと、284㎏です。
それを人数の5で割って、平均体重は56.8㎏です。

計算が苦手な生徒もいるため、計算機もOKにしています。
足して割るだけの計算ですが、何人かの生徒がなぜかひっかかっていました。
たし算でどうしても他と合わず、

絶対自分があたっている!!

と言って自分のミスが見つけられなかったり、

わり算で1の位まで計算して、

これ割り切れないよ~と言って小数点以下の計算を全く考えていなかったり。

授業者が不安な表情を浮かべていたので、
「大丈夫、これ割り切れるからね。」
と小声で言い👍サインを送りました…

この後がメインの問題です。(やっと辿り着いたー)

平均を計算してみよう…その前に…いろいろできない。

生徒(授業者)がもってきたデータは、任天堂のゲーム機の販売台数でした。
ゲーム好きな生徒が多いので、面白い着眼点です。

ただし、その数字が大きい。

単位は「万台」で揃えて、小数点以下はありませんでしたが、
億や万のたし算がみんなを苦しめていました。

計算機を使っている生徒も、単位が万であることやデータが多いことで上手く計算できずにいました。
計算が得意な人や、日常的に計算練習を積み重ねてきた人なら、
ちょちょいっと解く程度のものかもしれませんが、ここではそう簡単にいきません。

たし算とわり算、しかも計算機使っているのに。

そんなことが私の頭の中をまわり始めました。

私が算数・数学の授業を受け持つようになってから今年で4年目、
こんなにできないなんて自分がやってきたことは間違っていたのではないか、と思ってしまいました。

学力重視の時代ではないし、この学校では学力より大事にされていることがほかにあるので、
授業内容は生徒と相談して決めることが多くありますが、
さすがにこの状況を見て不安が押し寄せてきました(‘Д’)

何度も計算しています

できないからと言って、その授業が成り立たないわけではありません。
今日の授業者は生徒!
その生徒が進行できるように私はサポートに徹しなければ!!
できない計算にいつまでも引っかかっている場合ではないので、必死になって机間巡視です(笑)

素敵な声かけ技術の持ち主

今日の授業で一番嬉しかった発見は、授業者の生徒の言葉です。

黒板にデータや式を書きながら、
「これもみんな知っているかな?」
「任天堂は人気なんでね♪」
「今現在のデータは違うかもしれないけど、自分が調べたものはこうだった。」
など、いろんな声掛けをしていました。

しかも超自然体で。

自分一人ではなく相手がいることをしっかり理解して、
授業をリードしながらみんなと一緒に取り組んでいました。

こんなことまでできるようになっていることに、ちょっと感動しました。

読みにくい(笑)

私が平均の問題をみんなに出すとしたら、どんなデータを使ったか考えてみましたが、
ゲーム機の販売台数という答えは絶対に出てこなかったと思います。

体重とか、年令とか、
教科書に載っていそうなものしか思いつかないだろうし、
もしゲーム機の販売台数のデータを見たとしても、
全然身近じゃないので題材にする可能性は低いです。

中等部の生徒は、平均の計算にとても手こずっていましたが、
何度も計算をやり直したり友達と分担したり、楽しそうに集中して取り組んでいました。

教科書やテキストに縛られない発想って大事だな~、と感じました。

どんなものでも学びになることを忘れないようにします。

自然と協力体制に

今日もありがとうございました(*^_^*)
次回も授業楽しみにしています。

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